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はじめて知る彼の体温は
暖かいっていうより、
ちょっとだけ
いや、かなり熱くて
「もうすぐ終電だねー。」
川野くんは
私の右耳のすぐそばにある唇で
ぽつり、と呟いて
「そ…だね
、
かえ…る?」
カチン、コチンと固まったままの私に
耳から全身に回るような
はぁー、なんて
甘いため息を送り込んできて
「……誰が帰す、
なんて言った?」
抱きしめる腕に少しだけ力を込めた
今夜、最終便にて………end
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