月に手は届かない

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目を開けると映っていたのは 見知らぬ天井だった 「ここは…」 私は起き上がって取り敢えず室内を確認しようとした が、それとほぼ同時に部屋の隅にあるドアが開いた 「おっ やっと目覚ましたか 具合は」 いきなりのことで声が出なかったが 知り合いでないことは確かだ それによく見るとこの部屋はどこかの寝室のように見える 今入ってきたこの人の部屋だろうか… 「…あの すみません どちら様でしょうか」
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