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橘雄也(たちばな ゆうや)くんと付き合うようになったのは、１ヶ月前。
「気づいてたと思うけど……好きなんだ。篠崎(しのざき)さんのこと。俺と、付き合ってくれませんか？」
そう告白された。
「好きって……、わたしを？」
「もしかして、気づいてなかった？」
「……うん。全然……」
それまで誰かと付き合うなんて考えたこともなかったけれど、告白をされてから橘くんのことを意識するようになった。
橘くんはいつも優しくて、楽しそうで……。
橘くんの周りにいる人は、わたしも含めみんな笑顔。
これからも、こうやって一緒に笑っていられたらな。
そんなことを思うようになった。
告白をされてから数日後、わたしの返事を聞いたときの橘くんの満面の笑みは、今もはっきりと覚えている。
「嬉しすぎてヤバい。……絶対、大切にするから」
橘くんの彼女になれて良かった。
橘くんは、今はとても大切な――大好きな人。
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