第 十一 魔『人間界』

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「体が冷たい…その弦、コイツ(はるか)の血を飲んでる!」 「ええええええええええぇぇっ?!」 「悪女の血を? ヤバイわね…」 え? 何? 何がヤバイの?! 悪女の血ってなにか――…… 「危ない、香織!」 燎の言葉に気付かなかった私は黒い弦に首を絞められた。 って… 苦しい!! 「キャーッ! 私を食べても美味しくなくってよー!」 「「…………食べないでしょ」」 ルクナルと燎から言われてかなり傷付く。 ん? 傷付く? 何が? あ、流石にこんな美人でテンション高くて、強い女が男みたいだから食べないでしょって? イヤデスワネー もうっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・て・・・・・・ 「私はこれでも か弱き乙女じゃああああああああああ!!」 首に締まる弦を両手でぶち破り、弦に向かって走り出した。 「…えう?」 「気にするな、いつもあんなんだから」 「ひっさーつ! 空手ではおそわなかったぁー! ダンスの技ああー!」 「「・・・・・・・は?」」 「香織イライラダンスィング キ――――――――――――――ック!!」 「「(変な技出たー!!)」」
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