第1章 連弾

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「…高校、楽しい…?」 真司の腰に手を回した、この体勢 恋人同士ならもっと嬉しいのかな…? 「楽しいよ、すごく。 なんかみんなレベル高いけどな」 苦笑する真司。 そっか。 真司でも大変なんだ。 真司は県内で1.2を争う公立高校に行って、すごく優秀。 ピアノもコンクールで賞をとったり… どれも中途半端な私とは大違いだった。 だって私は、 受験に失敗して中ぐらいの女子高だし、 ピアノは賞なんてとったことないし… 「玲那は?」
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