第1章 連弾

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「楽しい、かな」 「かな、て」 爆笑する真司。 「そ、そんなに笑うことじゃないじゃん!」 言いながら照れる私。 この雰囲気、好きだなぁ。 「玲那、部活は?」 …部活。 「…入らなかったよ」 「なんで?」 …入部届け出しに行くのが怖かった、なんて言えない。 「…ピアノもあるし」 「まぁな」 「真司は部活…」 「ピアノやめる理由、聞きたい?」 私の言葉を遮って言った彼は、 少し寂しそうだった。
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