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「…なんで、やめちゃうの…?」
恐る恐る聞いてみた。
本当のことを知るのが怖いのかもしれない。
何か突拍子もないことを真司が言いそうで、
彼の腰に回している腕に力をいれて、
目をギュッと瞑った。
「…そんなに深刻な理由じゃないんだ」
「ただ、部活をはじめて時間がなくなって、
親もやめろ、て言ったから」
…え…
それだけ?
私はどんな答えを期待していたのだろう。
ただ、あまりにも普通すぎる答えにかける言葉を探していた。
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