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彼がテニス部だということをその日はじめて知った。
特に詳細を聞くこともなく、
ただ言われた場所に行くとテニスをやってた、みたいなとこ。
…私、なんにも知らないんだなぁ
だけど。
やっぱり諦めきれなくて。
ずっとプレー姿を目で追っていた。
「やった!」
ぼんやりしてると隣にマネージャーさんらしき人が。
真司のこと応援してるんだね
まじまじ見てると思わず目があった。
当たり前だ。
隣の席の人にそんなに見られたら嫌でも気づくだろう。
「あの…なにか…?」
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