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『浩輔、早く早く』
先を歩くワンピースに麦わら帽子を被った香織がニコニコしながら言う
『ちょ、そんな速く歩いて大丈夫なのか?』
俺は不安そうに言った
『大丈夫だよぉ、心配し過ぎ~うおっとぉ』
香織は飛ばされそうになった麦わら帽子を慌てて押さえた
『ならいいけど…』
俺はそう言ってペットボトルのお茶を飲んだ
『浩輔…それ、亮太のなんだけど…もしかして…間接キス狙ってる?』
『狙ってねーよ!』
俺は全力で否定したが、香織はニヤニヤしながら
『またまたぁ亮太の事好きなくせにぃ』
『そのBL脳なんとかなんねーか?』
そんな事を話しながら歩いていたら堤防に着いた
『お、亮太発見!』
香織はそう言ってパタパタと駆け出す
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