朝日の顔洗い

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ここは温な気候に包まれた農村 鳥や草木達が共に喜び合い、また人も喜びを分かち合いながら暮らしていた しかし―――――――――― 「ガオオオオオオオ………」 毎晩のように、悪魔の叫び声が夜の山全体に響き渡った 山奥に住み着いていると言われる`悪魔'に皆が恐怖した 見た者の証言によると、悪魔は牛のような角を生やし、爪は鋭く、コウモリのような大きい翼とトカゲのような尻尾を生やしていたという そして、これを見たものは証言後に死んでしまったという だから女、子供に言った `けして山には近づかないこと' この日も、悪魔の叫び声は村人達の背筋を震わせた
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