~工藤 潤一の場合~

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 次にやっとの思いで見つけたのは給湯器のセールスだった。しかしそこでは毎月のノルマが決まっており、それを達成するためには休日出勤も当たり前だった。  実際にそうしていた同僚を何人も見たが、見るに堪えなかった。  しかも俺は、あまり人と話すのが得意じゃなく、ここでも苦痛が増していった。  そういう訳でこの職場を最後に働かなくなった、ということだ。  別にオタクであるつもりはないが、今は深夜アニメを観るのが趣味になっている。
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