プロローグ

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「沖田、・・・・・私は君の未来が心配だよ」    僕は先生の未来の方が心配ですけどね。三十路を手前にして独身とは先行きが不安だ!・・・・・・ってちょっと、なに睨んでるんですか?まさか先生読心術でも使えるんですか!?ちょっと待って!ここ職員室ですよ!お願いだから、その手を降ろしてええええええ!! 「なにか良くないことを思われてみたいだったのだが・・・・・ふむ、本気はさておき・・・」    本気だったんかい。危ない危ない。そこは『冗談』はさておきでしょ・・・・ 「なんなんだ?君のこのテストは?」    そう言いこの独身三十路先・・・・・おほん、三十路には到底見えない露中先生が四枚のテストを僕の前に出す。教科は現代文、数学、英語、化学の四つだ。 「どこからどうみても完璧じゃないですか」    僕ははっきりと肯定する。前に出されているテストは誰が見ても酷いものだ。平気で点数は赤点だし、四つのうち三つは一桁という快挙まで成し遂げている。ちなみに一番マシなのは英語で十六点ね、いや~記号ってすばらしい!!
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