♯1 OKAYAMA 300km

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04/10 06:05 ■「国道426号」 エンジンが前方に向かって吠えている。 タービンが圧縮空気をエンジンに送り込み、一気に燃焼。 水平対向エンジンが唸る。 山道を切り開いて造られたワインディングロードをボクサーサウンドが駆け抜ける。 この先は緩い左カーブ。 アクセルオフ。 一瞬ブレーキ、ターンイン。 コーナーの出口でアクセルオン。 次は右ヘアピン。 コーナーのアウト側ギリギリに車を寄せる。 私の左、数十センチの所にガードレールが迫る。 4→3→2と滑らかにシフトダウン。 少しアンダーステア。 だが、ドライバーは構わず、強引に車を曲げて立ち上がる。 ウェットコンディション、それに突っ込み過ぎたが4輪駆動の特性に助けられたな。 それにしても良く曲がる車だ。 スバルWRX STIはテールから水しぶきを上げながら森林を縫っていった。
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