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あれから半日歩き続け漸く町へと辿りつき、俺は休む事なく家を目指した
家の玄関を開け中へと叫ぶ
「ツバメッ!!居るか!?」
家の奥から走る足音が近付いてくる
現れたツバメは泣いて腫らしてしまったのだろう顔に笑顔を張り付けて、俺は抱き締められた
「お兄ちゃんどこに行ってたのっ!?町中探したんだよっ!!」
「悪かったな心配かけて。ちょっと信じられない話だけど説明するから。」
抱き締めるツバメを優しく離して俺の部屋へと移動し、椅子に座ると町で爺さんに会った所から説明をした
聴き終わったツバメは信じられない顔をしていたが、疑問をぶつけてきた
「その~ダンジョン?じゃあお兄ちゃんはソコに引っ越しちゃうの?」
「引っ越すというか棲まねばならないって感じかな。一応生活空間は造ったし大丈夫だろっ」
「じゃあ私も一緒に行く!一人ぼっちは嫌だよっ。」
「俺もそうして欲しくて来たんだ。けどな、コアを奪われるとダンジョンが崩壊し俺も死ぬ。ツバメも協力者に登録すると死んじゃうんだ。それでもついて来るかい?」
「行くっ!!」
考える間も無く決断してしまった
ツバメの良い所でもあるし、悪い所でもあるトコだ
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