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メニューを覗き込んでツバメがウィンドウに指を差す
「絶対この子が良い!!この子にしようよお兄ちゃんっ!!」
「妖精かぁ…。強そうには見えないけどな」
妹が指を差したのは妖精のケットシー。猫を使役し人語も話せるみたいだ
『ケットシーを150DPで召喚しますか?』
ツバメの指に反応して、コアから確認の音声が流れた
「承認っ!!」
ツバメが俺に口を挟ませねように、早口気味に承認してしまった
…マジか、画面に触らなくても承認って出来るんだ。……知らなかった
床に現れた魔法陣からケットシーが召喚される
目の前に体長1・2㍍程で二足歩行。肩から赤いマントを靡かせ、左右の腰には刃が50cm程のダガーをぶら下げている黄色いブーツを履いた黒猫が立っていた
「かわぁいぃ~!!猫ちゃんこんにちはっ!」
目をキラキラさせて喜ぶツバメがケットシーに近付く
ケットシーは腰から下げていたダガーを抜き、ツバメの首に当てたまま睨んだ
「誰が猫だっ!猫などと一緒にするんじゃない!!私達ケットシーは猫を使役する妖精だ。」
「す、すみません。」
首にダガーを当てられたまま、引きつった笑顔で謝罪する
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