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私は、車に乗り込むと自然と大きな溜め息をついた。続いて私の口から『疲れた…』と言葉が出た。
そのまま家路に向かい車を走らせた。道が渋滞で一時間弱かかって、家路に辿り着いた。
部屋に入るなり私は、鞄をソファーに無造作に投げ、そのままソファーに寝転んだ。ちょうどその瞬間!小さな振動を感じた。振動のする先に視線をやると、そこには先程投げた鞄がある。振動は鞄の中から聞こえて来る。メンドクサイと思いつつ腕を伸ばし鞄の中に手を入れ感触を頼りに、振動の元となる物を探す。
ー携帯ー。と予測がついているからだ。
普段プライベートの時は、音にしているがオリエンテーションがあった為マナーモードに設定していたから振動は明らかにー携帯ーバイブと分かる。ようやくストラップに指が掛かり!鞄から引っ張り出す事に成功した。 私は、ー携帯ーの画面を見て驚愕した。
何故ならば、一時間弱前に別れたばかりの【弥生】から不在着信が約50件…うち何件かは留守録されていたからです。 私は、マナーモードのまま車運転していたので全くこの時点まで気付かなかったのだ。
【弥生】は運転中の中ずっと私に電話をかけていた事になる。カフェで話した後にまだ何か私に話があるのか?
留守録までして緊急性があるのか?
【弥生】の異様な行動に、不気味さを感じつつ… 【まさか!?帰宅途中に事故にでもあったのでは無いか?】と嫌な予感をも胸に私は、弥生からの留守録に耳を傾けた。
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