第二章~英雄の資格~

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煙りが晴れる。 そこには青白い紋章壁が覗く。 ダンは自分自身が何をしたのかは理解出来なかった。 だが感覚で分かりだした。 魔力そのものがいつもと違う事に。 本来魔力は紋章や印、特別な道具、あるいは自分自身に流し込みそれぞれの効力を発揮する。 それらを介さず効果を発揮しないのが魔法学の一般常識だった。 だが今自分が取った行動には一切の術式を使わなかった。 ドラグニールは確信を得たようだった。 「貴様・・天使の領域を侵したな?」 天使の領域とは言い伝えにある13の禁忌の事だった。 「・・さあな?」 ダンは溢れる魔力を集中させる。 ダンはドラグニールに向け走り出す。 ドラグニールも応戦する。
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