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煙りが晴れる。
そこには青白い紋章壁が覗く。
ダンは自分自身が何をしたのかは理解出来なかった。
だが感覚で分かりだした。
魔力そのものがいつもと違う事に。
本来魔力は紋章や印、特別な道具、あるいは自分自身に流し込みそれぞれの効力を発揮する。
それらを介さず効果を発揮しないのが魔法学の一般常識だった。
だが今自分が取った行動には一切の術式を使わなかった。
ドラグニールは確信を得たようだった。
「貴様・・天使の領域を侵したな?」
天使の領域とは言い伝えにある13の禁忌の事だった。
「・・さあな?」
ダンは溢れる魔力を集中させる。
ダンはドラグニールに向け走り出す。
ドラグニールも応戦する。
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