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ダンは魔力を高めていく。
「俺がエーテリオンで特攻を仕掛ける、二人は持てる力を出しきって攻撃してくれ!」
シリウスが慌てて聞き直した。
「それだと隊長にまで攻撃してしまいますよ!?」
ダンはフッと笑うと出来るかわからない事を口にした。
「それくらいよけてやるから心配するな。」
フィーネは真面目に言い放った。
「それくらいコントロールしますから。シリウスも演習を思い出しなさい。」
フィーネは歳も一番若いがしっかり者だった。
ダンは二人におよそ作戦とは呼べない指示をし、天使に向けて最後の突撃を試みた。
天使に向け剣を振るう。
持てる力を注ぎ、多彩な技を繰り出していく。
まるで鷹のように華麗に空を舞い、疾風の如く剣技を放つ。
攻撃はどれも天使に当たっている。
手応えもある。
天使はそんな事お構い無しに侵攻して行く。
「私たちも援護しますよ!」
呆気に取られているシリウスに少し強い口調でフィーネは言った。
シリウスは我にかえった。
「あ、あぁ。」
二人は長い詠唱をすらすらと唱えていく。
どの魔法も一目で強力な呪文だとわかるほどだった。
三人の攻撃はどれも天使にヒットし、希望が見え始めた。
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