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レンは呆れたように肩をすくませました。
「小説の見すぎ。まあ、この村で小説なんて大層なものを見れるのはそんなにいないんだけどさ」
「それで?一緒についてくれるの?」
リンは頬を膨らませながらレンを睨みます。その姿はまるで駄々をこねている幼い子どものようです。
「ええとね、リンちゃん。ボク達は……」
「それで?」
さらにリンは強く睨みます。
「分かったよ。一緒に行くから」
しばらくそうしてるうちにレンはうなだれて疲れた声で言いました。
「じゃあ、いつもの場所で集合ね。ボクは明日も準備でいろいろあるから、そうだなぁ、祭り開始の花火が挙がる前にはいるようにするよ」
「うん!私もいろいろあるけど、頑張って終わらせるから。レンも頑張ってね。」
「うん、それじゃあまた明日」
「じゃあ明日ね!」
そう言いレンは近くの家に駆け込み、それを確認したリンが振り返ると、遠くに顔が皺だらけの老人と中年の女性が話してるのを見つけました。
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