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「えっ…?どういう…」
リンはまだ眼を泣き腫らしながら、間の抜けた声で言いました。
「だから、あんたは明日来なくていいよ。私は早めに寝るから。食器の片付けはよろしくね」
立ち上がりながら矢継ぎ早に言って、女性は食べかすがついた食器を残したまま右側の廊下に入り、部屋の扉に手をかけました。
リンは一瞬、驚いて声が出ませんでしたが、
「ま、待ってください!どうしてそんなことするのですか?」
リンはとっさに部屋に入ろうとする女性に反応しました。
しかし、女性はリンの言葉を無視して中に入り、中から鍵をかけました。
それにリンは青ざめたような表情になり、慌て部屋前に行きました。
「どうしてなのですか、おばさま!?私が明日行かなくってもいいって。それでこの村に来たときに辛い目に合ったじゃないですか?それなのに……」
リンは再び泣きそうになりながら言いました。
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