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翌日、私は長老の書いた地図を頼りに、一人で翔の元を訪れることになった。杏奈さんは仕事があり、来れないのだ。うちから10分ほど歩いた所に翔の家はあった。それは決して豪華とは言えない、ただ長老の家よりは綺麗な二階建ての家だった。私は不安がありつつもチャイムを押した。すると待っていたかのようにすぐ返事が来た。
「はーい。」
そして中から出て来たのは見覚えのある顔だった。その瞬間、私は翔が誰なのか思い出した。ある日突然消えた転校生だ。
「おまえ・・・」
翔も名前までは覚えていなかったとはいえ、顔を覚えていたらしく驚いていた。
「なんでここにいんの?」
私はこれまでの事を翔に話した。
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