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持ってきたお弁当を渡すために鈴は彼に近づく。
「おうちゃん、お弁当を持ってきたよ。」
「ん?鈴か。いつもありがとな。
あといつも言ってっけど『おうちゃん』はやめろよ。」
「おうちゃんはまだまだ子供っぽいじゃん♪」
「うるせーな。」
「ほら、子供っぽい。」
拗ねてそっぽを向いた奴、二刀流の彼は井上 桜花(いのうえ おうか)。
名前が女っぽいという理由でいじめられてたが、努力して二刀流を皆に認めさせた努力家である。
不意打ちで戦いに負けた桜花は、努力を踏みにじられたようで、奴らを決して許さない。
そうそう、桜花が産まれた日も今日のように桜がきれいに咲き乱れていたそうだ。
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