-桃ノ想イ-

12/14
前へ
/54ページ
次へ
「う~ん、どうなんだろ」   「どうなんだろうって。超他人事って感じじゃん」   「だって本当に判らないんだもん。 今までは家の中の大樹しか見たことなかったし…そもそもそんな事考えたことすらなかったよ」 「あまーーーーい!あますぎる!! 桃子はアマちゃんだね、そんなんじゃ他の人に白石先輩掻っ攫われちゃうよ!」     桃子は智恵の言葉と勢いに飲んでいたジュースを勢いよく噴出してしまう。 「ちょ…桃子きったな」   「ごっごめん…ゴホッ、 智恵が急に変なこと言い出すからぁ」   涙目になりながら軽くむせる桃子をよそに  「でも動揺したでしょ」 と、智恵は、にやりと笑みを浮かべてみせた。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

221人が本棚に入れています
本棚に追加