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「へー大樹彼女いたんだ…」
ポソリと呟くと
「本当に彼女とだったら紹介して欲しいわねぇ~。どんな子と付き合ってるのかとか気になるじゃない。桃ちゃんも今日は家のこと私に任せてエンジョイして来るといいわよ!桃ちゃんもいつか彼氏紹介してね」
と言い残し部屋を出ていった。
『彼氏』…か…
部屋に1人になった桃子はひとつ深くため息をつくと着替え始めた。
出掛けると言っても、休日一緒に遊ぶような友達はまだ居らず、唯一当てにしていた智恵は、今日1日バイトだと言っていた。
桃子は吐息を零すとふらふらと気の向くままに歩き出した。
とはいえ、行くあてのない桃子が行く場所と言ったら1つしかなかった。
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