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「桃子ぉ~今日は休みだろ友達と遊ぶ約束とかないのか?それとも叔父さんと、そんなに逢いたかったんか♪」
少し疲れた表情をした顕太郎が両手に一つずつカップを持ち、桃子の居る縁側へやって来た。
「んー友達もバイトやら、彼氏とデートやらで忙しいみたい。それに暇を持て余してる叔父さんに会いに来たんじゃなく、この場所が一番落ち着くの。」
「さり気無くキツイ事言うなよ。叔父ちゃん泣いちゃうぞ。」
泣きまねしてみせる顕太郎をからかいつつ、そのうち1つのカップを受け取る。
「ん、ありがと。
因みに、叔父さんが泣いたって可愛くもなんともないよ。それに、そろそろ叔父さん〆切りでしょ?
だからちょっと邪魔をしに…」
桃子が不適にニヤッと笑ってみせる。
「叔父さんの原稿出来てない事知ってってそんなこと言うなんて!
なんて恐ろしい子だぁー!!」
今にも本当に泣き出すのではないかという表情の顕太郎をみて桃子は笑いがとまらなくなる。
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