chapter1【春ノ訪レ】

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******** 入学式当日    今日から大樹と同じ星陵高校へ通う。   桃子はいつもより少し早めに 起床し、まだ真新しい制服に袖を通す。 着替えを終えた桃子は、階下へ下り、リビングに向かうと、大樹は既に起きて朝食を食べていた。   「大樹、おはよ」 「ぉう、はよっ」 挨拶を交わしつつ、桃子もテーブルに着くと、テーブルの上に準備してあった朝食のトーストを1口かじった。 「今日は珍しく早起きだな」 「学校行く前に寄りたい所があるんだよね! それに、私はこの時間には大抵起きてますよーーーだ!!」   べーーっと舌を出しながら悪戯っぽく笑う桃子を見て、クスクスと大樹が笑う。
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