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「お邪魔しまぁ~す」
「ぉお、こっちだこっち」
居間の方から顕太郎の呼ぶ声が聞こえる。
案の定寝起きだったらしく、寝ぼけた様子で居間に座っていた。
「ょう桃子! おっ高校の制服かぁ~」
顕太郎は煙草をふかしながら桃子の制服姿に目を輝かせ
“可愛い”
“世界一の美人だ”などと、
親馬鹿ならぬ“叔父馬鹿”っぷりを見せる。
しかしながら、顕太郎の叔父馬鹿っぷりは今に始まった事ではない。
桃子も手馴れた様子で“はいはい”っと軽く受け流す。
「ってか、叔父さん酒臭っ。また仕事そっちのけで遅くまで飲んでたんでしょ!!」
「あはは。相変わらず桃子は厳しいな。こうして見ると年々姉貴に似てくるな」
と優しく微笑みかけた。
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