~2(奨矢)~

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「落ち着いたか?」黒神は俺の頭を撫でながら言った 「ああ…、お前なんで頭撫でるんだよ」と俺が見上げながら聞くと 「ん~…なんか撫でたくなったから?」変な奴だな とか思っていると 「んで、俺になんで怒鳴ったりしてんの?」俺をまたいだと思ったら力づくで寝転がされた ひぃぃ!!こいつを優しいと思った俺がバカだったぁぁああああこれから拷問かよぉおおおたすけてぇ!!なんて心の中で叫んでる俺 「早く言え」少し低くなった黒神の声。俺はたまらず白状をした 「せんぱ…に、パシリっに…されてて、時間に間に合わなかったり、物を間違えると…蹴られて、殴られて…だから怖くて、黒神様だとは思わず…叫んで…しまいまし…た」俺は目も合わせられないし、怖いしで目を閉じながら話をしていた すると 「お前が強そうなのは見た目だけか、変わろうと思って髪染めたんだろ?」俺の頭を撫でながら俺の上からどいた 「なんで…それを?」俺は目をあけて起き上がる 「フッ俺が手、伸ばしたときすっげぇ怖がってた、不良だったら逃げ出すかちょっとは戦う意識はあるみてぇだけどお前は震えてたし、泣いてたし?」少し笑いながら言った どんだけ俺は情けねぇんだよ。自分の弱さに呆れた 「だから不良ぶったやつだなって、確信した」
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