~2(奨矢)~

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先輩から解放されたあの日からあいつと一緒に帰るようになった 帰り道30人くらいの不良が俺たちを囲んだ 「おい、お前黒神だよな?中学んときの借り、返しに来たぜ」スキンヘッドのいかつい顔にジャラジャラとピアスをつけてる奴が先頭にいた 「…お前だれ?」黒神は首をかしげながら言う。 ・・・はぁ。でたよ。こいつは人の名前と顔を覚えるのが苦手らしくよく敵にこう聞く 「はぁ!?覚えてねぇんかよ!?オレだよ!山城だ!!」金属バットを振り回しながらキレてる。完全にキレてる。 「山城ぉ?あ~…隣の家のじっちゃんのとこの坊主かぁ!!!」黒神は思い出したようにいう 「でっかくなったなぁ!一か月前まで小学3年生だったのに…でかくなったなぁ」黒神は思い出したように言う いや、たぶんそれは人違いだろ。いや、たぶんじゃなくて絶対 「ちげぇよ!!!幸田中のトップだった山城だ!!あのやろ、馬鹿にしやがって!殺っちまえ!!!」その合図と同時に黒神はカバンと制服を俺に渡した 「ちょっと持ってろ。すぐに終わらす」マスクをとってニコッと笑った うん。かっこいい「おう」俺はそう返事する
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