~2(奨矢)~

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目をそっと開けるとうっすらと映る 黒神と…殴られてる誰か 黒神はそいつにまたがり一生懸命殴っているゆっくり腕を上げ思いっきり振り下ろすその繰り返しだ 殴られている男はもう意識がないみたいだ 俺はぼーっとしながら「くろ??」っと呼ぶとピクンっと体を揺らし上げた手をとめてこちらをみた そして殴っていたやつをどさっと置きフラフラと俺の元へ来た 「奨矢?悪かったな」顔には相手の返り血がべったり フッと俺は笑ってその血を拭いながら 「お疲れ様」もう力なく俺はぼーっとしているだけだった 黒神は俺を背負って 「病院、いこっか」そういって周りに倒れている奴をよけながら揺らり揺らりと歩いた 「黒…」こいつは黒って呼ばれるのが嫌いらしい、前に一度だけ呼んだら犬の名前みたいだから呼ぶなって怒られたことがある でも俺は「くろ」とよべても神が呼べなかった 俺はゆらゆらと揺られながら意識を手放した クロガミ?スキニナッチャッタンダ、キモチワルイヨネ?ゴメンネ。オレオトコナノニゴメンネ?
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