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「黒神先輩っひどいです、少しでも食べてくれればいいのにっ」そう言ってひっくひっく泣きじゃくる うるせぇと思いながらそいつを横切ろうとしたとき 奨矢がはいってきた 「ごめんね?こんな奴で、コイツ顔はイケメンなくせに性格ブッサイクだから。なんならせっかく作ったお弁当俺にくれない?」ハンカチを渡してそう言った 俺は呆れた目で見ているとその女は泣き止んで弁当を奨矢にあげてニッコリと笑って 「松永先輩優しいですね、ありがとうございます」立ち上がってペコリと頭を下げて帰っていった 「ぅおい!!ゆーだいはまた女の子泣かして!!だめだろ!?」口を尖らせて俺に説教をする 「うるせー」俺はそんな奨矢をシカトして自動販売機に向かうと 丁度自動販売機を使っている1年と思われる女子生徒が使っていた そしてそいつと目が合うとペコリとお辞儀して 「黒神先輩ですよね?私大城 ひなといいます。」なんで急に自己紹介初めてんだよ 黒い髪を二つで縛っていて明らかにモテてそうな女 「へー」俺はそういいながら自動販売機にお金を入れて缶コーヒーを買った 「黒神先輩ってコーヒー好きなんですね」俺の顔を覗き込みながら言う 「まぁ」曖昧な返事をして歩き出す 「どこ行くんですか??」大城っつーやつは俺に向かってきいた 俺は歩みを止めてくるりとその子をじっと見つめると赤くなるのがわかった 「どこでもいいだろ・・・別にあんたには関係ねぇ」俺はそう吐き捨てて体育館へ行った
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