ぷろろぉぐ

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「ワタシは斗亜より二人から信頼されているから。 あと説得の仕方とその力。」 息子を信頼しましょぅよ! 最後の二つはまぁ…、分かり切っていたことだし。 「何て説得したんだ?」 「それ聞く必要ある?」 「あぁ、俺の好奇心と将来の役に立ちそうだから。」 「ワタシ等同い年ですよ…ね?」 だって社会に出たとき人を騙したり説得させたりすることにも大切になるからな。 俺コレでも今年高1になります。 「実はこの前ワタシのお母さんと買い物に出かけたら偶然斗亜のお母さんに会ってね。 そのまま世間話をしてばいばぁいってなると思ったんだけど、斗亜のお母さんが今日家には馬鹿息子が一人居ないし泊まっていかない?と誘われたためお言葉に甘えてワタシだけ泊まらせてもらうことになった訳です。 ここまではおk?」 「はぁ、それって土曜日?」 俺その日マサノリ(友達)の家に泊まってたわww だから多分その日。 「そうですよ。 で、丁度塾の帰りだったし、家に帰りがてら荷物を纏めて斗亜んちに行ったの。 で、ワタシは思った。 今がチャンスだ、と。」 その続きはだいたい予想できる。 「夜ご飯をご馳走になりながら話してみたわけ。 『実はワタシの叔父、全寮制の男子校で進学校の理事長なんですよ。で、斗亜の将来にとっても役立ちそうな物がありまして、それが…』的なことを言ったらすんなりおっけーしてくれました。 ただ何となく思いついた言葉を適当に並べただけなのに……大人って案外チョロいモンですね、…フッ……」 おーい。 愛結さんやぁい。 本音がだだ漏れだぁい。
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