嵌まる彼女

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すると、サッと出てくる氷の入った水。 「大丈夫ですか?」 そう言われ、なんとなく恥ずかしくなった。 西島くんは、噎せる事もなく黙々とラーメンを食べていた。 食べ終わると、ミントの香りがするモモの味の小さなラムネをくれた。 すると、睨むようにコチラをジッと見てきた。 「何?」 「何?じゃなくて、来たんですから返してください!そして消してください」 彼女が、目当ての物を返せと言わんばかりに手を差し延べてくる。 俺は、その手を掴み自分の方へと引き寄せる。 「ちょっ!」 テーブルん挟んで見る、彼女の顔はどんどん赤くなる。 そして、彼女の細い柔らかい手の甲に唇を落とし、人差し指を口に含んだ。
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