嵌まる彼女

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「そう言えば、こんなのを貰った」 そう言って、上条が俺に見せたのはピンクの液体の入った瓶だった。 「何だ?これ」 「……媚薬らしい」 「はぁ?!」 「友人が、なんかそっち関係の仕事をしていて、サンプルを貰ったんだが、使わん。お前なら使うと思って」 なんて失礼な奴なんだと思ったが、前々から興味はあった。 なので、ありがたく頂戴しておいた。 まさか、上条も自分がやった媚薬で部下が食われるとも思わなかっただろうな……。 そして、次の接待。 ついつい出来心で西島くんのお酒に2滴ほど垂らした。 意外に、普通な彼女にやっぱりガセだったのかと内心ガッカリした。 お酒に弱い彼女は、どんどん顔を赤めていく。
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