強引な彼の罠

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「へ?」 「食事の中に、ちょっとね。貰ったからさ……」 いや、媚薬もらったからって……。人を実験動物のように。 それより、媚薬あげる人ってなんなの?! それを、見ず知らずのあたしに使うって何? いや、この人……。 ヤバいっ! 「どうせ偽物かと思ったら、西島くん、どんどん真っ赤なるし、見送られた後気になって戻れば料亭で寝ちゃってるし」 そうだ……。 途中、なんか身体がムズムズして……。 芙蓉さん見送って、部長を見送ろうとした時、部長があたしに向かって「すまん」っと呟いたのは覚えている。 その後は、飲み過ぎたのか、立ってられなくなったから、少しだけ料亭で休ませて……って。 「アレ、媚薬のせい?!」 「そ。んで、車に乗せようとしたら、西島くんが可愛い声で名前を呼ぶから……つい」
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