嵌まる彼女

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** ** 「答えはイエスで受け取っていいの?」 ベッドサイドに腰をかけ、ペットボトルを渡す。 すると、布団を手繰り寄せながら起き上がる西島くんは、なんとも微妙な顔をしている。 怒っているのか、照れているのか。 「からかってたり、遊びじゃ……ないんですよね?」 「……そう言ってるんだけど」 そう言うと、更に微妙な顔をする。 「あたし、浮気は……許せないタイプなんですけど……」 フイっと顔を背けながら、言われた。 真っ赤な顔を隠すように。 「承知してますよ。西島くん俺ってそんなに軽く見える?」 無言で訴える目。 「心外だ!」 お仕置きのつもりで首筋に顔を埋め、噛みつくと西島くんの身体がびくんと跳ねた。 彼女の気持ちを確かめ、もう一度行為に及ぼうとしたーー時。 【ピンポーン】
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