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【ピンポーン、ピンポーン】
無視しようとしているが、なかなか鳴り止まない呼び鈴。
「あの、すごいなってますけど?」
さすがに、ムード何もあったもんじゃないと、西島君も困った顔をしている。
一瞬、女じゃないだろうかと頭によぎったが、昨日のうちに一応全部切った。
仕方なしに起き上がり、下着をつけシャツを羽織る。
無防備な西島君のおでこに唇を落とし、リビングに向かった。
と、同時に西島君の携帯が鳴り響いていた。
背中越しに西島君の焦った声を聞く。
呼び出しモニターを見ると、そこには不味い奴が映っていた。
『西島っ!!』
モニター越しの上条が、携帯電話に声を上げて西島君の名前を呼んだ。
「は、はい!!」
それに応えたのは、紛れもなく西島君。
あーあ……。
仕方なく、西島君に服を着るよう伝えて、マンションのロックを解除した。
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