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「説明してもらおうか」
俺の前で上条がふんぞり返りながら、凄い形相で睨んでいる。
西島君は、完全に怯えきって正座で震えている。
「説明も何も、こういう関係ですが?」
西島君の肩を抱き、ニッコリと笑えば上条の眉間のしわが一気に三本も増えた。
「いつからだ」
「ついさっき」
「さっき?!」
ソファに身体全体を預け溜め息をはかれる。
すると上条は、西島君に目を向けた。
「西島」
「は、はい」
「お前、コイツは取引先の相手だぞ?」
「す、すいません。けど、あたしもなんでこんなことになったのか……」
西島君が、うるうるとした目で上条を見上げる。
その姿が面白くない。
「それ以上に、この男はダメだ!遊ばれてるかもしれない!」
何を言い出すんだよ、この野郎!
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