17434人が本棚に入れています
本棚に追加
/1095ページ
嵐が、森で蜘蛛と戦っている最中。
太陽「ん………ここは?」
魔方陣に呑まれ、気絶していた太陽。
目を覚ますと、身体に地面の冷たさが伝わってきており、立ち上がって辺りを見渡す。
そこには甲冑を着て、槍を持つ騎士のような人が数十人と、見るからに高そうなドレスを着た同い年くらいの女の子が1人。
太陽は、話しやすそうな同い年くらいの女の子に話しかけた。
太陽「あの、ここは?僕と一緒に居たはずの黒髪の男の子は知りませんか?」
女の子「こ、ここはリスクラ王国のお、王城でごさいます、ゆ、勇者様//////こ、ここにはあなた様1人だけしか…///////」
太陽「リスクラ王国…?聞いたこと無いな…。あ、あの、顔が赤いですけど、大丈夫ですか?風邪でも引いてるんじゃ…」
そう言って女の子に近付き、おでこに手を当てる。
すると、周りの騎士達が太陽に槍を向ける。
太陽「わっ!?な、なんですか!?」
女の子「やめなさい、あなた達!この方は、私の体調を心配してくださっただけですわ!す、すみません勇者様////」
太陽「い、いえ…ところで、僕は何でこんな所に?それに君は…」
カヤ「も、申し遅れました//////私はリスクラ王国第2王女、カヤ=セントと申します//////」
太陽「王女様!?あ、えっと、その、失礼な態度でごめんなさい!」
カヤ「いえ!////気にしないでくださいませ!/////そ、それよりここに居る事に関してはお父様よりお話させていただきますので、謁見の間まで移動をお願いします!誰かこの方をご案内して!」
太陽「あ、あの、正直、年の近そうな王女様の方が、気が楽なんですけど…」
カヤ「そ、そうですわね!///////で、ではこちらへ!/////」
茹で蛸のように真っ赤になりながら、太陽を案内しようとするビ…ビ…ビッ…ビッチ。
太陽「あの、本当に大丈夫ですか?肩貸しますよ?」
カヤ「だ、だ、大丈夫ですわ!それにあなた様と密着なんてしたら……考えただけで…!////////」
太陽「あ、そうですよね。僕なんかとくっついても気持ち悪いですよね。気付かなくてごめんなさい」
カヤ「い、いえ!そういうわけでは!」
その後もこんなやりとりをして、1キロも無い距離を30分かけて移動した。
最初のコメントを投稿しよう!