プロローグ

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ーーーーほとんど一目惚れだった。 高校に入学してから、どの部活に入るか悩んで。 袴姿に憧れて、なんて、しょうもない理由で弓道部の見学へ行った。 そこで出逢ったのが、 有田 昂介先輩。 一個上の二年生。 彼が弓を引く、その袴姿。 その凛々しい横顔に。 私の瞳は釘付けになった。 彼の矢で射抜かれたのは(まと)ではなく、私の方だったんだ。
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