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徐々に熱を帯びてく自分のものじゃないみたいな、自分の身体。
信じられないくらい、どこから出たの?と思うような自分の甘い声に驚き
昂くんの優しく慈しむようなキスの嵐に、言葉じゃ言い表せないくらい愛しさを覚える。
ギュッと抱きしめ合うと分かる、お互いの体温……
人肌ってこんなに気持ちいいものなんだって
素肌をさらけ出して初めて分かった。
どんどん溢れてくる"好き"の気持ちをこうして身体を通して伝えられることもーーーー
「ひかり」
「っ、うん」
切羽詰まったような熱のこもった瞳を向けてくれる昂くん。
「……好きだ……」
熱い吐息が、瞼にかかる。
「私も、好き……」
一層体重がかかり、昂くんの手がシーツ上で少し震えていた私の手をキュッと握る。
突き抜けるような、甘い痛みを身体の中心に感じながら
私達はひとつになった。
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