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それから、2人でもっといたかったけど、私達はその場を後にして家へ向かった。
「また連絡するから」
私がいつまでも家に入ろうとしないので、苦笑しながら昂くんはそう促し、
今日最後の甘いキスをくれる。
私は昂くんの背中を見えなくなるまで見つめてから、ようやく玄関へ入っていった。
帰ると、「おかえり、楽しかった?」と呑気な母からの言葉が飛んでくる。
適当に会話をしてから、私はお風呂へ直行した。
服を脱ぎながら、洗面台の鏡越しに自分を見て息を呑む。
胸元に、紅い痕……
瞬時に昂くんとの行為を思い出してしまい、ボッと顔から火が出そうなほど赤面してしまった。
鏡を直視出来なくなり、急いでバスルームに入り身体を洗って、ドボン!と首までバスタブに浸かった。
うわーっ、うわーっ!!
と、叫びたいのをグッと堪えるように口元までお湯に浸かってブクブクと息を吐き出す。
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