ナンパ

2/8
29人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
ある日の夕方、オレは1人で河原にいた。 何をしていたかというと、川のせせらぎを聞いてベンチに座り、読書をしていた。 すると、白いノースリーブにカーキ色のショートパンツを穿いた女の子が走りながらオレに近づいて来た。 「ねぇ、ねぇ何してるの?」 「…見ればわかるだろ。」 「本、読んでる?」 「正解。」 「やったぁ!ねぇ、走るのってスキ?」 「うるさい。」 オレは小さな声で呟くように言った。 「えっ?何?」 「ほっといてくれ。」
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!