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ある日の夕方、オレは1人で河原にいた。
何をしていたかというと、川のせせらぎを聞いてベンチに座り、読書をしていた。
すると、白いノースリーブにカーキ色のショートパンツを穿いた女の子が走りながらオレに近づいて来た。
「ねぇ、ねぇ何してるの?」
「…見ればわかるだろ。」
「本、読んでる?」
「正解。」
「やったぁ!ねぇ、走るのってスキ?」
「うるさい。」
オレは小さな声で呟くように言った。
「えっ?何?」
「ほっといてくれ。」
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