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「ふぅ…お風呂気持ちよかった…さて、電話するとするかなぁ…大丈夫かな?」
そう言ってお風呂上りの少女はスマフォの電源を付けてアプリのLINEを開いた
「…うっわ…またあのグルチャ盛り上がってる…どうりで電池の減りが早いわけだわ…」
そして少女は充電器をスマフォに付け
未読のグルチャのトークをとりあえず既読にして、お目当ての人のアカウントの所までスクロールした
「さて…“今、いける?”っと」
送信すると相手は見てたのか、すぐに既読が着き
「‘いいよ。通話?なら、かけるね’」
相手の方もちょうど見てたのか、すぐに返事が来た。
そしてLINE呼び出し画面となり、少女はそのまま通話のボタンを押す
「もしもし?萌?」
通話相手は少し高くて甘めの声の男の声だった
「もしもし、ロク。聞こえてるよ」
通話相手の名前はロク。そして少女の名前は萌
とあるSNSのハンドルネームでお互いの本名は一応隠している。
そして2人の関係は…
「どーしたの?萌?何かあった?」
「別に何にもないわよー」
「え、なら何で電話してきたの?何もないんでしょ?」
「…理由が無かったら…電話したらダメ…なの?…ただ…ロクの…ロクの声聞きたいだけなのに…ひどい…」
「あっ、いやいや!!電話したらダメなわけないから!!ね!泣かないで!!」
「ぷっ…ははは!!騙された騙された!!泣いてないわよ」
「なっ…驚かすなよ…びっくりしたじゃねーか!」
「ひっかかったー…てゆーか…女の子が声聞きたくて電話かけてるのにそれに気がつかない鈍感な男なんて大嫌い…声聞きたくなったぐらい…分かってよ」
「な…女子っえそんな事思ってるのか…!?めんどくさ!?」
「ん?何か言った?」
「何にも言ってませんごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「…ふんだ。そんな男だなんて最初から知ってるわよ」
「い…一応…わ…分かってるつもりなんだからな!」
萌とロクは…つまり、ネット間でのカップル、いわゆるネト充と言う物だ
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