聞いてほしいのです。

女の呪いは続きました。

何年も、何十年も、百年以上も。

私の知っている限りでも、
祖母は、末っ子である父を生んですぐに。

母は、私が十歳の時に。

伯母たちも、私が顔を記憶していられる歳になる程の年月も無い内に亡くなりました。

段々、猶予は長くなるものの、
今でも子供が成人するまで生きる事はありません。

去年結婚した従兄弟のお嫁さんも、
元気な人だったのに、最近は寝込んでしまっています。

従兄弟は、家に住んではいますが、書類の上では婿養子。
戸籍では、別の家の者になっているんです。

それでも、駄目みたいで。

このままでは私も、愛する人と子を成す事さえ難しいでしょう。

どうにかならないのか、必死になって調べました。

女の親戚筋を追って、同じじゃなくてもいい、近い呪いは存在しないのか。
それを解く術はないのか。

色々な土地へ行きました。

そうしている内に、私の家と同じ、呪いをかけられた血筋の人間と出会います。