第一章:異変

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あっという間に二匹を闇に帰した私は生存者の人を神社の方に行くように誘導しながら里を走り回る。 暫く走っていると一人の男が突っ立っている。 あんな所で何やってんだか… かと言って放っておくわけには行かないので近づいて話しかけた。 「あの、何をしているんですか?こんな中ぼうっとしてるなんて自殺行為ですよ?あっちに神社がありますから早く向かって下さい。」 男の方は私に気づくと眉をピクリと動かす、あらら?怒らせた? 「……わかった」 「……へ?え、あ…はい、お気をつけて…」 やけにあっさりと応じられて拍子抜け… まあ神社の方に向かってるし大丈夫だよね そう考えながら再びディアスを探そうと振り返った時、遠くから衝撃音が聞こえた。 恐らく春香だろう、派手に暴れてるなぁ… 怒りで我を失ってたりしてなきゃいいんだけど…… なんとなしにそう思いながら音がした所に向かう、だけど音は少し経ったら直ぐに移動を繰り返してしまうためあまり春香らしき人の居場所を掴むことができない。
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