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side out
「何で…紅葉ちゃん『炎煌の巫女』になって自分の里にいるんじゃ…」
「む……何よそれ?私が来ちゃ駄目なの?」
「そ、そんな訳じゃないよ!?で、でもそっちの里の事とか色々大変なんじ…ふにぃ!?」
春香の言葉に頬を膨らませる紅葉、慌てて弁解しようと春香が話そうとするが言い終わる前に紅葉が彼女の頬を引っ張っていた。
「あにょ…」
「あのね春香、私だって故郷に帰ったりしたい時だってあるよ?今回だって休みを貰って来たんだから…」
「くれひゃひゃん…」
「久しぶりにあなたに会いに来たのにあなたはどっか行ってるし……」
「いひゃいれひゅ……」
「それで待ってたらこんな事態になって……」
「はにゃひてふぁはい」
「…にしてもこのフニフニ感…久しぶりねぇ。あぁ…癒される……」
フニフニと春香の頬を引っ張りながら至福の場所を得たように言う紅葉を見て、そういえば小さい頃もよく頬を引っ張られてたっけ……と内心考えながらされるがままにしている春香。
彼女が満足するまで離そうとしないのは昔からそうだったのでもう慣れてしまっているようだ。
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