第一章:異変

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「巫女様ー!!」 お祈りも終わって参道の掃除をしていると里から誰かが慌てた様子で走ってくる。 「はい、どうしました?」 「巫女様、里の外れの森で化け物が暴れているんです!もう俺たちでは手に負えなくて!」 「わかりました、直ぐに向かいます!」 里の人に頷くと体に風を纏わせる。 『神風の巫女』は霊力を扱う霊術の他に風の力を使うことができる。 ちなみに炎の力を使える『炎煌の巫女』 水の力を使える『水閃の巫女』 土の力を使える『地戟の巫女』 という巫女達がそれぞれ別の場所にもいる。彼女達とは手紙で文通をしたりするくらいだが、私と同じように力を持つ者として化け物退治をそれぞれしている。 身に纏った風で体を宙に浮かせた私は目的地の森まで一直線で飛んでいった。
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