第一章:異変

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ーーーー ーーー ーー ー 「…ふぅ……」 その後苦もなく化け物を退治した私は木に寄りかかり少し休憩を取っていた。 どうせこの後は帰って夕御飯を作るだけだし、そよ風が吹いてくるのが気持ち良くてついついぼうっとしてしまう。 ……今回の化け物はいつも戦っていたモノよりも強かった。 最近戦闘する量が多くなってきているとは気のせいではないだろう。 実際の所ここ最近にも数体程…今回よりは弱い部類だったが交戦している。 何だか悪い予感しかしないのだが…… 「……考えてても仕方ない…か」 体を休めた御陰で体力や霊力もしっかり回復できたことだし戻ることにしよう。 行きと同じように風を身に纏い飛翔する。今日の夕御飯は何にしようかと考えながら飛翔していると里の方がやけに赤いのが見えてきた。 「……ぇ………?」 気になって近づいてみると思わず声が洩れる。 赤かった理由は里が燃えているから そして… 里に火をつけていたのは先ほど森で戦った化け物と同型のモノだった。 一体なんてモノじゃない、里の彼方此方に化け物の姿が見える。 「嘘…そんな…っ」 口元に手を当てながらあることに気づく 里の人達の姿が見えないのだ。
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